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夢職ひきこもりの日々

40歳で鬱で職を失いました。2014年1月~2018年10月までトレードで生活費を稼いでいましたが、稼げなくなり完全に夢職なりました。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ再就職はあきらめました。

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録   

今年の2月はいつもより暇ななので、毎日、本ばかり読んでいます。
ちょっと面白い本があったので紹介します。

「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 」
双葉社 井川意高

内容は
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東大に現役合格、赤字子会社を立て直した20代、42歳で社長就任、有名人との華麗なる六本木交遊、
噂に上がった女性芸能人たち…すべてを手にしていたはずの男はなぜ“カネの沼”にハマり込んだのか?
カジノで失った106億8000万円。

一部上場企業・大王製紙創業家に生まれ、会長の職にありながら、
なぜ男は子会社から莫大な資金を借り入れ、カネの沼にはまり込んだのか。
その代償として、塀の中に堕ちた男の懺悔がここに――。
大王製紙創業家三代目転落の記。
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井川さんの生い立ちから、学生時代、創業家3代目として入社した会社員時代、交友関係、
カジノにどように嵌まっていくのか、そしてバカラをするための子会社からの資金調達、
検察の取り調べから起訴、裁判までの、波乱に満ち溢れた半生が綴られています。


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カジノのテーブルについた瞬間、私の脳内には、アドレナリンとドーパミンが噴出する。
勝ったときの高揚感もさることながら、負けた時の悔しさと、次の瞬間に沸き立ってくる
「次はかってやる」という闘争心がまた妙な快楽を生む。
だから、勝っても負けてもやめられないのだ。
地獄の釜の蓋が開いた瀬戸際で味わう、ジリジリとし焼け焦がれるような感覚がたまらない。
このヒリヒリ感がギャンブルの本当の恐ろしさなのだと思う。
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私が会社員時代の時の話、トレードで2日間で数百万の利益を上げたことがありました。
当時の手取り月給の10倍を超えるお金を突然手にして、
物凄い高揚感、そしてその後に続く脱力感。
感情の高ぶりを鎮めるために、その日は一人でお酒を飲みに行きました。

今は職業的にトレードをするようになったので、無茶はしなくなり
大儲けも大負けも無くなってしまいましたが、
今でもあの時の感情は覚えています。不思議な体験でした。


逆に大負けしたのは、リーマンショックの時に高金利通貨(南アランド、トルコリラ)への投資で
1ヵ月で1,500万円を失いました。

その時は、唯々放心状態でした。
数年分の年収のお金を1ヵ月で失ってしまい、悔しさよりも虚しさの方が大きかったです。
何てバカなことをしたのだろうという後悔。

井川さんのように、「次はかってやる」という闘争心は全く無く、
FXは金輪際止めようと思い、その後は全くやっていません。

競輪も好きでしたが、車券を買わなくなったのは負けてばかりいたから。
10日競輪場へ行って、勝って帰るのは1~2日程度。
8割は負けて帰る日々でした。

この点が、バカラ賭博で歯止めがきかなくなった井川さんと、私の違いのような気がします。
トレードも年間収支でマイナスになるようであれば、そこが私がトレードから手を引く時かなと考えています。


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脳内に特別な快感物質があふれ返っているせいだろう、バカラに興じていると食欲は消え失せ、
丸1日半何も食事を口にしなくても腹が減らない。
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トレードが忙しく夢中になっている時は、朝から何も食べずに大引け(15時)を迎えることがあります。
飲み物は口にするのですが、食べたいという感情は全く無い。
これは脳内の快感物質のせいなのかと思うと納得できます。


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大王製紙から離れた私にとっても、懲役4年の刑期を勤めあげたあとに新たな人生が始まる。
会社経営者を辞めたことによって、私がこれまで抱えていたストレスのうち8割は解消されたようなものだ。
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これ、凄く良く分かります。
井川さんは経営者、そして私は一社員の身だったので
同等に語るのは大変おこがましいのですが、
私も仕事を辞めてからストレスの8割以上は解消されました。
世の中のサラリーマン、経営者の人って、本当に大変なのだと思います。

私の勤めていた会社では、産業医が常駐していて、他に週1度精神科医の先生が来ていました。
その先生は都内で開業されていて、芸能人や政治家など、
多くの職業の人を診ているといっていましたが、「サラリーマンが一番働いていてストレスが大きい」
と言っていたのをふと思い出しました。


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資金の上限を定め、これ以上は勝負してはいけないというリミットを設けておく限り、
さほど大負けすることはない。資金と時間のリミットをはずして狂乱の勝負に打って出るから、
ギャンブラーは負けが込んでしまう。

「連敗が続いたときはしばらくルックしよう(待とう)」といったルールをきちんと
尊守すればいいのに、負けが込んだときはほど次々とカネを投入してしまう。
熱くなってはまずいとわかっていながら、自分でつくったはずのルールを無視して暴走してしまう。
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以前書いたことがあるのですが、
トレードは、株の売買に関する知識や技術も大切なのですが、
それ以上に資金管理の術が重要です。

適正なロットか、どの程度までの損失に耐えられるのか、
人間は欲があるので、目一杯儲けたいという気持ちが先行しがちです。
そこを冷静な目で見つめることが大切です。
熱くなってからでは遅いので、常日頃から考える習慣を付けておくことが必要だと思います。


「連敗が続いたときはしばらくルックしよう(待とう)」といったルールを
きちんと尊守すればいいのに、というのはみんな分かっていることなのです。
井川さんもおそらく初めから分かっていた。
でも、それを守ることは難しい。

私も家にいてボラ(価格変動)の大きい相場の時は血が騒ぎます。
暇ですし、ちょっとならと手を出したい気持ちになります。
でも、私はそういう相場には慣れておらず、勝率が低いことが分かっています。

だから、旅行へ行ったり、散歩へ行ったり、喫茶店へ行って本を読んだり、
できるだけ相場を見ない環境を強制的に作るようにしています。


ルールをきちんと尊守するのは大変に難しいです。
それは、人間の欲が計り知れないほど大きいからだと思いま。

      
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野村証券第2事業法人部  

先日、誤発注をしてしまい戦意を喪失し、
株から離れて、しばらく読書をしていました。

読んだ本は、
「野村証券第2事業法人部」 著者 横尾宣征

いや~、久し振りに面白い本を読みました。
400ページ程の本なのですが、一気に読んでしまいました。

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パワハラという言葉など、まだ影も形もなかった時代だ。
応接室の前を通りかかると、
ノルマを果たせない課長代理を
上司が怒鳴りつけているのが見えた。
課長代理の横には彼の奥さんが座っていた。
「こいつのために、みんなが迷惑しているんです。
奥さん、どうにかしてください」
何だか見てはいけないものを見てしまった気がした。
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昔の証券会社って、こんなところばかりだったと思います。

25年ほど前、私が証券会社との付き合い始めたばかりの頃、
母親に連れられて、実家近くの証券会社に行った時の話です。

当時の証券会社は、カウンター越しにオフィスが丸見えで、
証券マンが、上司とおぼしき人に、
四季報で頭を殴られているのを見たことがあります。
こんな所にお金を預けて大丈夫なのか?
と不安になったのを覚えています。


巣鴨の専業さんは、元証券会社勤務で、
30年前に入社し時の事を良く話てくれますが、
朝から立ちっぱなしで電話営業して、
注文が取れたら座って良いと言われたそうです。
注文が取れない営業マンは、場が引けるまでずっと自分の机の前で立ちっぱなしとか。


投資用不動産営業の人で、
電話の受話器と、受話器を持つ手をガムテープで固定されている
という話も聞いたことがあります。

証券、商品、不動産、今はどうかわかりませんが、
パワハラが横行していた業種だったと思います。

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(著者が、高崎支店から新宿野村ビル支店に異動することになった時の話)
異動発表の翌日、新宿野村ビル支店の次席(副支店長)が突然、高崎支店を訪ねてきた。
「来月から夏休みが取れるのですが、いつも通りとったことにして外交するのでしょうか?
前の支店長は1日も夏休みも取らせてくれず、全員が一週間取ったことにして出社していました」
何という支店長だと私は思った。
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私も20年程前に入社した製造業の会社で、工場勤務だった時に、
仕事が忙しくて、みんな休日出勤ばかりしていました。

休日出勤をした場合、6ヶ月以内に代休を取るか、
取れない場合は、賃金で支払われたのですが、
ある上司の時に、代休が取得できず、
「ニックさん、休んだことにしておいたよ」と言われた事がありました。

また、当時は特許の明細書を年間2件作成するノルマがあり、
勤務時間内に明細書を作成していたのですが、
ある課長に「特許なんて、夏休みとか休日に、寮で書いてくるものだ」
と言われたことがあります。
「休みの日も、寮で仕事しろ」ってことなんですよね。


今でこそ、パワハラとか、ブラック企業とか、長時間労働とか、
そんなことが世間一般で話題になりますが、
20年前の企業なんて、みんなこんなものだと思います。
ある意味、今の会社員の方が、守られているような気がします。


この本の前半は、野村証券時代の仕事や同僚、上司の話、
そして、後半は、「オリンパスの粉飾決算事件」に巻き込まれてしまった話です。
お薦めの1冊です。

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