無職ひきこもりトレーダーの日々

40歳で鬱で職を失い、トレードで生活費を稼いでいます。無職です。部屋にひきこもるのが大好きです。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ、再就職はあきらめました。

オフ会で会った元外科医さんの話 その2  

その1からの続きです


■5

トレードの話を一通りした後、
彼に、外科医を辞めてしまったこと、そして専業トレーダーになったことを聞きました。
ストレートに、「なぜ、40歳半ばで20年近い仕事人生が残しつつ、外科医を辞めてしまったのですか?」と

彼は話しくれました。
「外科医をやっていることがつまらなくなった。」と

外科医になりたての頃は、手術の技法を色々と覚えていくそうです。
技術を習得し、日に日に成長していくことが楽しかった。
ところが10年も経つと、一通りの技法を習得してしまい、
自分の成長スピードが極端に鈍化すると言っていました。

ある程度の事が身に付くと、あとは同じ事の繰り返し。
外科医として、手術をすることがつまらなくなったと。


そして、もう一つの理由を話してくれました。
それは「がん患者を診なくてはならないこと」だと。

初めは、この言葉の意味が理解できませんでした。
外科医として、がん患者を手術するのは当たり前の事ではないか。
何が問題なのか?と

その話の続きを聞くと、がん患者に接するのが辛いということが分かりました。
本当は、がん患者を診たくない、
でも、外科医をやっている以上、それは避けられないことらしいです。

若い女性のがん患者を手術しなくてはならない。
彼女の話を聞くと、まだ小さいお子さんがいる。旦那さんもいる。
絶対に助けてあげたい。
でも、再発を繰り返して、多分この先は・・・

医者をやっていると、彼女の命があとどれくらいなのか分かるのでしょう。
全力を尽くしてやっても、報われ無い事もある。
本人が幾ら努力をしても、どうにもならない事もある。

医師という仕事は、精神的にもかなり辛い仕事のように感じました。
私なら耐えられないかもしれない。


■6

私は彼の事が嫌いでいた。
おそらくですが、このオフ会で彼から直接話を聞くまで、
彼のことを避けていたのかもしれません。

本来であれば、同じ銘柄を見ている人なので、もっと話す機会があっても良かったはずです。
でも、それはしませんでした。

彼と会って14年経ちますが、それまでに私が聞いた断片的な情報として
・トレードが好き
・外科医時代を凌ぐ利益を毎年上げている
・医師という職業を投げ打ってトレーダーになった。

人の命を救う医師という仕事よりも、お金を稼ぐトレードの方が好きなのか?
彼が金の亡者に見えました。
(これは私の、医師という仕事やトレーダーという仕事に対する偏見もあるのですが)

トレードで毎年凄い稼いでいるのを聞いていたので、嫉妬もあったのかもしれません。
だから彼のことが好きではなかったのかなと。

でも、今回色々な話を聞いて、
彼も外科医時代に、色々な苦悩があったということが十分分かりました。
自分の想像だけで、人を判断するというのは危険なことだなと身に染みて分かりました。

私自身、トレーダーとして今生きているのですが、
まわりの人からは、「楽して稼ぎやがって」と思われている節があります。
でも、トレーダーとしての辛さや大変さは沢山あります。

はっきり言って、そいう人達に言いたい。
「真剣にトレードと向き合ったことの無い奴に、何が分かるんだ!」と。

医師を辞めてまでトレーダーになった彼に対して、
家族であったり、周りの人は、何でトレーダー?と思っている人は沢山いると思います。
普通のトレーダー以上に、風当たりが強いかもしれません。

でも彼からしたら、
「外科医を勤めた事の無い奴に、何が分かるんだ」
と思っていることでしょう。


■7

2次会では、大阪のトレーダーさんも交えての話になり、
今度、彼の家で何人かでオフ会をしようという話にもなりました。

私は終電の時間もあったので、先に失礼させて頂いたのですが、
帰り際に連絡先まで教えて頂きました。

彼とは同じような銘柄を見ていて、トレードに対する考え方もとても参考になったので、
私自身がトレードに悩んだ時に、いつでも話ができたらなと思っていたので
とても有り難かったです。

私自身が一方的に嫌悪感を抱いていた人とのわだかまりが解けて、
なおかつ距離が急に縮まって。

私は大人数のオフ会は好きではないです。
何となく気恥ずかしい感じがして。
でも、今回ばかりは、参加して、彼と話ができて良かったと思いました。



おわり
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オフ会で会った元外科医さんの話 その1  

先週の土曜日はトレーダーさんとのオフ会でした。
そこで会った元外科医さんとの話を書こうと思います。
少し長くなりますので、お暇な時にお付き合い下さい。

■1

私がトレーダーになったのは、このブログでも幾度となく書いていますが、
鬱になって16年間勤めていた会社を辞め、その後再就職活動に失敗して、
生活の糧を得るために趣味の株式投資を再開したら、
なんとなく上手く行ってしまった。
ただ、それだけのことです。

自ら望んでこの世界に入った訳ではありません。
「仕方なく」と言ったら語弊があるかもしれませんが、
これしか稼ぐ手段がありませんでした。

そして、特段相場が好きでもありません。
(最近は、もしかしたら好きかもしれないと思っています)
生活費を賭けたギャンブルですから、売買はいつでも怖いです。
夜眠れない時や、食事が喉を通ら無い時すらあります。

そもそも「株なんかで生計をたてられる訳が無い」と、ずっと思っていたので、
無職ひきこもりトレーダーを4年も続けていられること自体奇跡だと思っています。

こんな幸運が長く続くはずは無い。
そのうちダメになる。そうしたらどうしよう。
いつもそんな考えが頭をよぎっています。


■2

他のトレーダーさんが、専業になられた経緯はあまり良く知りませんが興味はあります。
この世界で長く生き残っている多くのトレーダーさんに共通することは、
相場が好きということです。

相場が好きで、仕事を辞めて、この世界にどっぷり浸かって生きていきたい。
そういう人が多数派です。

先週の週末のオフ会で会った元外科医さんも、
そんな相場がとても好きな人でした。

彼と初めて会ったのは、2003年だったと思います。
当時、私は32歳、彼は40歳前後。
彼の正確な年齢は知りません。
当時はまだ現役の外科医でした。

その時、彼との会話で鮮明に覚えているのは、
「手術中も株のことが気になって仕方ない、手術をしながらずっと株のことを考えている」
という話でした。

この人、余程相場が好きなのだなと思ったのと同時に、
こんな人が手術の担当医になったら、私は嫌だなと思いました。

その後も何度かオフ会では会っているのですが、
近くに座ることも無く、彼はオフ会では人気者で、
いつも人だかりができていたので、話す機会がありませんでした。
風の噂では、彼は外科医を辞めて専業投資家になったと聞いていました。

しかし、先日のオフ会で、彼の隣の席に座ったので、
色々と話をすることができました。


■3

医師という職業は、社会的にも地位があり、収入的もトップクラスです。
誰からも羨望の眼差しで見られるステイタスのある職業です。
人の命を助けるという、社会に貢献できる素晴らしい仕事だと思っています。

そんな職を投げ打ってまで、専業投資家になるということに、
私はずっと疑問に思っていました。

彼がトレードが大好きなのは知っています。
そして、外科医時代の収入を遥かに凌ぐ利益を毎年得ていることも知っています。
でも、お金以外に何か辞めた理由があるのではと思っていました。

私はずっと、彼が外科医を辞めてまで、
トレーダーになりたかった理由を聞きたいと思っていました。


■4

彼と私の見ている銘柄は、かなり重なっている事は知っていました。
だから、オフ会の場では、トレードに対する私の考えを話したり、
彼の考えていることを聞きました。

私は日中足データを重要視しています。
監視している銘柄は、毎日、日中足データをコピー&ペーストして
データとして保存しています。

そのデータを使って、何かをする訳ではありません。
でも、何となく必要性を感じていて、判断に迷った時、
過去の類似銘柄の日中足データを見ます。

この話を彼にしたら、彼も同じ事をしていて、
重要なことだと言われてびっくりしました。

彼が言うには、数字を眺めているだけでは分から無い事があるが、
日中足データは視覚的に見れるので凄く良いと。

何となく必要性を感じていたけれど、なぜ必要かが分から無かった。
でも、視覚的に値動きを理解すると聞いて、長い間気になっていたことがやっと附に落ちました。


その2に続く

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