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夢職ひきこもりトレーダーの日々

40歳で鬱で職を失い、トレードで生活費を稼いでいます。夢職です。部屋にひきこもるのが大好きです。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ、再就職はあきらめました。

巣鴨の専業さんの話 その4  

これまでのあらすじ

先月の末、巣鴨の専業さんを飲みに誘ったところ、
「酒も弱くなり引退したいと思います。お世話になりました。」との返信がありました。
15年弱の付き合いの有った巣鴨の専業さんとは、
もう一緒に飲みに行くことはないかもしれないと思うと切ない気持ちになりました。

喧嘩別れした訳では無いのだけど、
最後に彼と会った時、朝からお酒を飲んでいると言っていたので、
もう外に出てまで飲みに行く気力もないのだろうなと。

そんな巣鴨の専業さんから聞いた、彼が専業になるまでの話や、
お酒に溺れる生活までを書きました。
巣鴨の専業さんの話 その1
巣鴨の専業さんの話 その2
巣鴨の専業さんの話 その3

■10
2014年5月に上野の専業さん、巣鴨の専業さんと再会してからは、
3ヵ月に1度ほど、定期的に3人で会うようになりました。

上野の専業さんもお酒が大好きで、
下町の酒場を案内してくれるといった、酒場巡りの会でした。
上野、板橋、十条、王子、赤羽、立石、北千住、綾瀬
私が一人でお酒を楽しむようになったのも、上野の専業さんの影響が大きかったです。

そんな3ヵ月に1度の酒場巡りですが、
ある時から、巣鴨の専業さんが遅れてくるようになりました。

この3人で飲みに行くときは、15時頃に喫茶店で待ち合わせをして、
コーヒーを飲みながら1時間ぐらい雑談を交わし、
それから夕方に酒場の開店時間に合わせて喫茶店を出るのが常でした。

しかし、巣鴨の専業さんが、喫茶店での待ち合わせの時間に遅れて来るようになりました。
元々は几帳面な性格で、普段は一番早く来るような人だったので、
そんな事が何度か続きおかしいなと思い始めました。


聞くところによると、前日の夕方からお酒を飲みはじめ、明け方まで深酒をしてしまい、
そのままリビングに寝て気が付くと昼を過ぎている。
待ち合わせの時間が迫っており、慌てて家を出てきたから遅れてしまった。
というのがいつもの理由でした。

この時点で、毎日明け方まで大量に飲酒しているのだと察しが付きました。
それに、彼は自宅で飲むことが多く、おつまみも何も食べないで飲んでいると。
随分と体に悪い飲み方をしているのだなあと思いました。


■11
3年前の丁度今頃、(2015年の10月)いつものように3人で上野ので飲んでいました。
いつもはお酒に強い巣鴨の専業さんが、1軒目で1杯飲んだだけでかなり酔ってしまい、
いつもと違っておかしいと上野の専業さんと共に話していると、
店を出てから真直ぐに歩けなくなってしまいました。

言葉では上手く表すことができないのですが、
体がねじれてしまって歩けない感じでした。
私たち2人ではどうすることもできず、タクシーを呼んで巣鴨の専業さんを
自宅に帰したことがありました。

私は医学的な事は良く分からないのですが、
上野の専業さんが言うには、小脳梗塞を起こして、
運動器官が麻痺していたのではないかと言い、
後日、連絡をとって病院へ連れて行こうということになりました。

その後、巣鴨の専業さんの無事が確認でき、
3人で再会した時に、一度一緒に病院へ行こうと提案したのですが、
彼は大の病院嫌いで、首を縦に振ることはありませんでした。
彼は区の健康診断にすら行っていないようです。


■12
昨年の3月、渋谷で十数名の株のオフ会がありました。
そこに巣鴨の専業さんも来ることなっていたのですが、時間になっても現れない。

30分以上遅れて、やっと現れたと思ったら注文したのはウーロン茶。
予想通り前日深酒して、酷い二日酔いで一切のお酒を受け付けないらしく
オフ会でも浮かない顔をして、そのまま1次会で帰って行きました。

おそらくですが、この頃は1日中お酒を飲んでいたのだと思います。


■13
今年に入ってから、彼とは2度会っています。
1度目は3月の上旬でした。この時も彼は遅刻してきました。
その時、彼との会話で覚えているのは、
「もう、毎月の権利日がいつだかも分からなくなってしまったよ」でした。

彼も優待のクロスをしていたのですが、
その権利日すらも分からなくなってしまうくらい、
お酒漬けの毎日になってしまったのか?と、軽くショックを受けました。

そして、2度目に会ったのは5月の下旬。
阿佐ヶ谷駅前の喫茶店で、いつものように3人で近況などの雑談をしていました。
私が彼に「最近はお酒は何時から飲んでいるんです?」と聞いたら、
「朝からずっと飲んでいる」という答えが返ってきました。

そこまで酷いとは思いませんでした。
でも、私や上野の専業さんが言ったことろで、どうにもならないことなのです。
何となく、凄く残念な気持ちになったのは覚えています。


1軒目は3人で飲んで、2軒目は巣鴨の専業さんと私の2人で飲んで、
何の話をしたかは覚えていないけど、
いつも通り、とりとめの無い会話をして。
それが、彼との最後となりました。
(※書き方はあれですけど、彼はまだ生きていると思います)


■14
9月下旬、いつもは3人での酒場巡りを、上野の専業さんと2人でやってきました。
巣鴨の専業さんとかれこれ15年弱の付き合いだったので、思い出話は尽きませんでした。
(※書き方はあれですけど、彼はまだ生きていると思います)

昔は新興市場が好きで、オフ会ではいつも大声で個別銘柄について熱く語っていた頃が懐かしいと。
10年ほど前までは、もっと太っていたのだけど、
最近はめっきり痩せてしまって別人のようになってしまったとか。


彼の生活が変わったのは、ザラ場の取り引きを止めて、
REITの配当で生活をしてからだと思います。
私や上野の専業さんは、ザラ場の取り引きをするので、
日中お酒を飲むことはありません。


これは、先日も書いたことの繰り返しになりますが、
巣鴨の専業さんは、億を超えるお金があり将来に不安は無い。
REITの配当があり、持ち家もあるので生活に不安は無い。
仕事をしていないので自由な時間もある。

でも、お金があって時間があるが故にお酒に溺れてしまったのではないだろうか。
もし彼が、金銭的にあまり余裕が無くて、
生活のために働かざる負えなかったら、
朝からお酒を飲むなんてことはなかっただろうし、
アル中になることはなかったのかと。


■15
もしも私が彼を同じように、お金や時間を自由に使える立場だったら、
どうなっているのだろうと考える時があります。

こんなコラムがありました。
「株は上質なギャンブル」英文学者・外山滋比古さん
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高齢者にとって、株式投資が一番の生きがいになる可能性があることに気付いたからです。
定年退職を迎えてリタイアした方々は海外旅行などの余暇を楽しんでおられます。
ですが、それは一過性のものです。やることがなくなれば退屈して、言い方は悪いが、
いずれぼけてしまいかねない。一方、株式投資を始めると、それにはまって、
中には「明けても暮れても株」という人も出てくる。
一種のギャンブルとして生き生きと株式投資をすれば、常に一喜一憂する。ぼけてなんていられません。
~中略~
(株式投資は)その気になれば、90歳や100歳になってもできます。
こんなにいい老化防止の手段はないでしょう。生き生きと取り組むから病気にもならない。
医療費の抑制にもつながる。国の社会保障費も大きく減少します。
~中略~
「ただ、株式投資にギャンブル性があるのも事実。昔から『株はいけない』と言っている人は
ギャンブル性があることを理由にしている。
ですが、ギャンブルは人間にとって極めて有用な精神的刺激なんです。
年寄りが生き生きとするには、良いことばかりでは駄目。それではぼけてしまう。
証券会社など他人任せではなく、自分で銘柄を選んで売買する。
それですごく儲かることもあれば、大きな損を被ることもある。
そうして一喜一憂することが、人間が生き生きと生きていくためには必要なんです。
損しても、それで生活ができなくなるほどでなければ、『治療費代わり』と思えばいい。
多少損をしても、病院に通って薬代を払うよりはずっといい」
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株式投資をすることで、有用な精神的刺激を得ることができるので
人間が生き生きと生きていける。
考えるから老化防止にもなり、病気にもなりにくい。

そういった観点からも、トレードは少しでも続けた方が良いのかもしれません。
もちろん、その時は生活費を賭けたトレードスタイルを改めなくてはならないのですが。
巣鴨の専業さんも、少しでも個別株の売買を続けていたら、
もしかしたら、お酒に溺れることにはならなかったのかもしれません。


【完】
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