夢職ひきこもりの日々
40歳で鬱で職を失いました。2014年1月~2018年10月までトレードで生活費を稼いでいましたが、稼げなくなり完全に夢職なりました。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ再就職はあきらめました。
16年間の会社員生活について その10 
2020/05/14 Thu. 20:59 [edit]
16年間の会社員生活について その1~9はこちらから
1 2 3 4 5 6 7 8 9
■上司のYさんの配慮
1999年(入社4年目27歳)
異動になり、直属の上司となったYさんは、私より6歳年上のとても優秀な人でした。
少し話は逸れますが、この会社で16年勤め色々な上司を見てきましたが、
上司には下記の2つのタイプがありました。
(1)本当に優秀な人
どんなに頑張っても、この人には絶対追い付けないだろうなと思えるほど
優秀な人が何人かいました。
この人たちは、先天的に優れた何かを持っている人と考えられます。
それに努力が加われば、凡人は追い付くことができません。
このタイプの人たちは、その後どんどん出世していきました。
(2)努力の人・運良く空いたポストにすべりこんだ人
一方で、何でこの人が役職に付いているの?と思えるような上司もいました。
真面目にコツコツと仕事をしている姿は美しく見えますが、
私から見て「頭の切れ」は全く無く、仕事に進め方に関してもスマートには見えませんでした。
仕事はあまりできなくても、社内政治には優れていたりします。
運よくポストが空いて、出世できたような上司もいました。
このタイプの人たちは良くて部長までしか出世できませんでした。
と、話は少しそれましたが、
私の直属の上司となったYさんは、前者の本当に優秀なタイプの人でした。
生産技術部3課の業務は、研究開発的な要素が強く、
新しい加工法の開発をしていました。
実験をして、レポートにまとめ、再度実験をする
といったことを繰り返していました。
私は実験をすることは好きでしたが、その後の実験結果をまとめたり、
考察して次の実験計画を立てることが苦手で、いつもそこで躓いていました。
それを見ていたYさんが
--------------------------------------------------------------------------
ニックさんは手を動かすことはとても早く正確だけど、
考えたり、計画を立てるのは苦手だよね
--------------------------------------------------------------------------
と言い、私が実験に専念して、Yさんが実験結果をまとめたり、計画を立てるといった
分業制にしてくれました。その方が効率が良いと考えたのでしょう。
その結果、これまでに無いスピードで仕事が進むようになりました。
この頃は仕事がやりやすく、苦しい思いはあまりしなかったような気がします。
後に、鬱で入院した病院で発達障害を疑われ心理検査をしましたが、
その報告書の中には以下のように書かれています。
--------------------------------------------------------------------------
(私の特徴として)
物事に対して、多くの人がそうするであろう型通りのやり方で対処していく傾向にあります。
慣れた作業を淡々とこなしていくことは得意ですが、対処することが複雑になったり、
臨機応変を求められることは苦手ではないかと考えられます。
また、状況の変化に対しての動揺が大きいと考えられます。急な状況の変化は苦手ですが、
慣れていくに従い自分に合ったやり方で対処していく力はありますので、焦らずいつもの
ペースを取り戻していけるとよいかと思います。
--------------------------------------------------------------------------
ここにも書かれているように、私は定型業務の方が得意です。
そして、それに慣れると効率良く業務をこなしていくことができます。
Yさんが上司になった1999年当時は、発達障害という言葉もあまり聞かず、
そういった人達への理解は無かったと思われますが、
(日本で発達障害者支援法が制定されたのは2005年4月)
Yさんは私の適性を見抜いたうえで、仕事を配慮してくれた。
とても有難かったです。
私のような自閉症スペクトラム障害の人でも、
上司や職場の配慮があれば、能力を発揮できる場合もあると思いますが、
そういった環境を得られるのは、まだ一部の人に限られていると思います。
その11 に続く
1 2 3 4 5 6 7 8 9
■上司のYさんの配慮
1999年(入社4年目27歳)
異動になり、直属の上司となったYさんは、私より6歳年上のとても優秀な人でした。
少し話は逸れますが、この会社で16年勤め色々な上司を見てきましたが、
上司には下記の2つのタイプがありました。
(1)本当に優秀な人
どんなに頑張っても、この人には絶対追い付けないだろうなと思えるほど
優秀な人が何人かいました。
この人たちは、先天的に優れた何かを持っている人と考えられます。
それに努力が加われば、凡人は追い付くことができません。
このタイプの人たちは、その後どんどん出世していきました。
(2)努力の人・運良く空いたポストにすべりこんだ人
一方で、何でこの人が役職に付いているの?と思えるような上司もいました。
真面目にコツコツと仕事をしている姿は美しく見えますが、
私から見て「頭の切れ」は全く無く、仕事に進め方に関してもスマートには見えませんでした。
仕事はあまりできなくても、社内政治には優れていたりします。
運よくポストが空いて、出世できたような上司もいました。
このタイプの人たちは良くて部長までしか出世できませんでした。
と、話は少しそれましたが、
私の直属の上司となったYさんは、前者の本当に優秀なタイプの人でした。
生産技術部3課の業務は、研究開発的な要素が強く、
新しい加工法の開発をしていました。
実験をして、レポートにまとめ、再度実験をする
といったことを繰り返していました。
私は実験をすることは好きでしたが、その後の実験結果をまとめたり、
考察して次の実験計画を立てることが苦手で、いつもそこで躓いていました。
それを見ていたYさんが
--------------------------------------------------------------------------
ニックさんは手を動かすことはとても早く正確だけど、
考えたり、計画を立てるのは苦手だよね
--------------------------------------------------------------------------
と言い、私が実験に専念して、Yさんが実験結果をまとめたり、計画を立てるといった
分業制にしてくれました。その方が効率が良いと考えたのでしょう。
その結果、これまでに無いスピードで仕事が進むようになりました。
この頃は仕事がやりやすく、苦しい思いはあまりしなかったような気がします。
後に、鬱で入院した病院で発達障害を疑われ心理検査をしましたが、
その報告書の中には以下のように書かれています。
--------------------------------------------------------------------------
(私の特徴として)
物事に対して、多くの人がそうするであろう型通りのやり方で対処していく傾向にあります。
慣れた作業を淡々とこなしていくことは得意ですが、対処することが複雑になったり、
臨機応変を求められることは苦手ではないかと考えられます。
また、状況の変化に対しての動揺が大きいと考えられます。急な状況の変化は苦手ですが、
慣れていくに従い自分に合ったやり方で対処していく力はありますので、焦らずいつもの
ペースを取り戻していけるとよいかと思います。
--------------------------------------------------------------------------
ここにも書かれているように、私は定型業務の方が得意です。
そして、それに慣れると効率良く業務をこなしていくことができます。
Yさんが上司になった1999年当時は、発達障害という言葉もあまり聞かず、
そういった人達への理解は無かったと思われますが、
(日本で発達障害者支援法が制定されたのは2005年4月)
Yさんは私の適性を見抜いたうえで、仕事を配慮してくれた。
とても有難かったです。
私のような自閉症スペクトラム障害の人でも、
上司や職場の配慮があれば、能力を発揮できる場合もあると思いますが、
そういった環境を得られるのは、まだ一部の人に限られていると思います。
その11 に続く
- 関連記事
-
- 16年間の会社員生活について その12 (2020/05/18)
- 16年間の会社員生活について その11 (2020/05/16)
- 16年間の会社員生活について その10 (2020/05/14)
- 16年間の会社員生活について その9 (2020/05/12)
- 16年間の会社員生活について その8 (2020/05/10)
スポンサーサイト
category: 無職・仕事
コメント
トラックバック
トラックバックURL
→http://dourakumusuko102.blog.fc2.com/tb.php/1539-93146b1b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| h o m e |