FC2ブログ

夢職ひきこもりの日々

40歳で鬱で職を失いました。2014年1月~2018年10月までトレードで生活費を稼いでいましたが、稼げなくなり完全に夢職なりました。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ再就職はあきらめました。

16年間の会社員生活について その15  

一読者さんから
---------------------------------------------------------------------
こんにちは。会社員時代のお話を興味深く読ませて頂いておりました。
続きを楽しみにしております。
---------------------------------------------------------------------
とコメントを頂きました。
続きを書かなくてはと思いつつ書いていませんでしたが、
リクエストがありましたので、ボチボチ続きを書こうと思います。
自分でも、この話は最後まで書かなくてはと思っていたので、
コメントを下さりましてありがとうございます。

16年間の会社員生活について その1~14はこちらから
         10
11 12 13 14

■後輩のKさん

Sさんが共同研究をしていた大学の研究室に、Kさんという大学院生がいました。
彼は大学院を卒業後、私の会社に入社して同じ部署で働くことになりました。

Kさんは旧帝国大学に入学する頭脳を持っているだけあって、とても優秀な若者でしたが
融通が利かない、我が強いところがあり、事あるごとに色々な上司と対立していました。
そんな彼でしたので、会社員生活に居心地の悪さを覚えたのか、
入社して3~4年経ったころに鬱になり、私と同じ精神科にかかっていました。


彼とは良く休憩をしながら、飲んでいる精神薬の話や、主治医の話をしました。
その精神科は、私の会社からの紹介で行く人が多く、
ある時彼は、「ニックさん、ニックさん、聞いてください、
この前社長賞を取った〇〇さん、あの精神科で見ましたよ」と教えてくれました。

社長賞を取るような優秀な人でも、精神的に病んでしまうのか?
その話を聞いた時は衝撃を受けました。
それと同時に、優秀な彼と自分が同列であることに安堵感を覚えました。

私の会社では、全従業員の10%が何らかの精神的な疾患を抱え、
さらに、精神的な疾患を抱えた10%の人が休職しているそうです。
え!そんな多いの?と思って、自分の部署を思い浮かべてみたら、
50人の部署で、精神科に通院している人が5人ぐらい、
更に休職している人が1~2人いて、
あながち間違っていないなと腑に落ちました。


そんなKさんも、しばらくは通院しながら出社していましたが、
直属の上司Yさんとの対立が激しくなり、
適応障害による鬱が酷くなって3ヵ月ほど休職しました。

復職後は隣の部署に異動になりましたが、
今度は部長であるNさんと揉めてしまい、
彼は会社員生活には向かないのだなと、つくづく思いました。
(私も向かなかったのですが)

傍から見ていて、彼は信念を持って仕事をしていました。
自分の信じた通りに仕事をしたかったのだと思います。
しかし、会社員の世界で一番に求められるのは協調性です。
この協調性が無いと、会社では生きていくことは難しいです。



そんな彼ですが、ある時、お父様が突然亡くなられました。
聞くところによるとすい臓がんで、がんが見つかった時には手遅れ。
あっという間に亡くなってしまったそうです。

お父様は地方銀行に勤めており、それなりの地位に居て
次の辞令で役員になることが決まっていたようですが、
病気を患われたことで、それも叶わぬまま他界されたそうです。


その後、彼は変わりました。
かなりのヘビースモーカーでしたが、タバコはきっぱりと止めました。
お酒もそれなりに飲んでいましたが、飲み会では1滴も飲まなくなりました。
彼の口から直接聞いたわけではありませんが、
タバコとアルコールはすい臓がんの危険因子だったからやめたのでしょう。


彼はお父様が亡くなられてから半年程した頃、何の前触れもなく突然退職しました。
役員目前で亡くなられたお父様を間近に見て、
人生を仕事に捧げることに虚しさを感じたのかもしれません。

人生なんて、元々は儚く脆いものです。
そういったことを多くの人は知っています。
そして、見て見ぬ振り、気付いて気付かぬ振りをして生きているのです。

いつか終わりを迎える短い人生なのに、
我慢して面白くも無い仕事を生活費を稼ぐために続けるのは馬鹿馬鹿しいと
彼は感じたのかもしれません。


彼は仕事を辞めた後も会社近くのアパートに住み、しばらくはブラブラとしていましたが、
半年ほど経った頃、都内にある出版社に再就職したと聞きました。
理系大学の大学院を出た彼で、畑違いの職でしたが、
元々は本が好きな青年だったので、なんとなくしっくりといく気がしました。
「自分の好きなことをして生きて行こう」と彼は考えたのだと思いました。


私はそんな彼の生き方が正しく、そして羨ましく思えました。
自分を鑑みてみると、家族のため、世間体のため、お金を稼ぐためと言い訳をして、
自分の心に嘘をついて、自分を騙しながら仕事にしがみついている。
とても醜いなあと思いました。

それでも、私は仕事を辞めようとはしませんでした。


その16に続く
関連記事
スポンサーサイト



category: 未分類

tb: 0   cm: 2

コメント

さっそくリクエストにお応え頂きありがとうございます。
私は自営業一筋なので大きな組織で働いた経験は無く,そういう意味での組織内での人間関係の苦悩は分からないのですが、お金のために興味も無いことを心を押し殺してやり続ける苦悩というものは存分に味わっており共感しております。
またニックさんのペースで構いませんので続きを楽しみにしています。

一読者 #- | URL
2020/06/18 10:10 | edit

一読者さん

ニックです
コメントありがとうございます。


返信が長くなりましたので
こちらに書きました。
http://dourakumusuko102.blog.fc2.com/blog-entry-1573.html

ニック #qXOZr2Kk | URL
2020/07/10 19:12 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://dourakumusuko102.blog.fc2.com/tb.php/1568-cde207f5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)