無職ひきこもりトレーダーの日々

40歳で鬱で職を失い、トレードで生活費を稼いでいます。無職です。部屋にひきこもるのが大好きです。酒場巡りをライフワークとするアル中予備軍。無業期間が長くなりすぎ、再就職はあきらめました。

我々を突き動かすものは何か?  

「我々を突き動かすものは何か?」
会社員時代、後輩が良く仕事中に呟いていた言葉です。

今日は会社員時代の後輩の話を書きます。


■(1)

私が30代半ばの頃、同じ部署に新入社員が入ってきました。

彼は、有名国立大学の大学院出身で、
とても頭の良い若者でした。

彼は哲学が好きだのでしょうか?
会話の中で良く
「我々を突き動かすものは何か?」
ということを言っていました。

その時は、何も感ずるものがありませんでしたが、
無職になってから、十年ほど前に彼が呟いていた言葉が時々脳裏に浮かびます。



■(2)

その彼、有名国立大学の大学院を出ていただけあって、
頭はとても良かったのです。
しかし、上司とは良く衝突していました。

直属の上司の課長と衝突して、
仲裁に入った、部門長の部長と更に衝突して。

同僚とは比較的仲が良かったと思います。
上から指示されることを嫌っていたのかもしれません。

会社員は、頭が良いだけではではダメなんだなと思いました。
もちろん、人当たりが良いだけでもいけません。

仕事もできて、人間的にも魅力がある。
そいう人が上に上がって行くのでしょう。
総合力が求められるのです。


■(3)

その彼は、仕事も好きじゃなかったように思います。
いつも悩んでいるように見えました。
そして、上司との衝突を繰り返す。

入社して3~4年経った頃でしょうか、
精神科に掛かります。

当時は、私も精神科に掛かっていたので、
彼とは良く、どんな薬を飲んでいるか、どんな薬が効くか、といった
精神薬談義に花を咲かせていました。

同じ精神科に掛かっていたこともあって、
先生の話とか、待合室で見かけた患者さんの話とか・・・


そして、彼は仕事に行き詰まり、休職することになります。



■(4)

彼は半年ほど休職しました。
そして、復職してからの彼は別人のようでした。

入社してからは、いつも遅くまで残って仕事をしていたのですが、
復職後は、人目もはばからず、さっさと定時で帰宅するようになりました。
あれ?どうしちゃったの?と、みんなびっくりしていました。

仕事に楽しみや生きがいを求めない。
お金の為だけに働くと、割り切っているようにも見えました。



■(5)

そんな生活が1年程続いた頃でしょうか。
ある日突然、彼のお父様が亡くなります。
膵臓がんだったようです。

彼のお父様は、上場企業にお勤めで、
役員になることが内定していたと言っていました。

一生懸命働いて、人生を会社に捧げても、
亡くなってしまえば、それで終わりです。

彼はヘビースモーカーで、1日2箱ぐらいタバコを吸っていましたが、
それをスパッと止めて、お酒も止めて、
どうしてだろう?と当時は不思議に思っていました。

あとから気が付いたのですが、
煙草もお酒も、膵臓がんの危険因子だったのです。
彼はまだ、自分の人生を楽しみたかったのでしょう。



■(6)

それからしばらくして、彼は仕事を辞めました。
私のように、鬱になって仕事に行けなくなって辞めたのでは無く、
とても元気だったけど、新しい事を始めたいといって辞めました。

当時、彼は30歳前後だったと思いますが、
お金の為だけに、ただただ会社に通うことに虚しさを感じていたのでしょう。

それに、50代で亡くなったお父様を目の当たりにして、、
生きているうちに、人生を楽しまなくてはならないと思ったのでしょう。


仕事を辞めることになって、彼の送別会をしました。
送別会では、次の仕事は決まっていないと言っていました。
しばらくは無職になって、この先の人生のことをゆっくりと考えると。



■(7)

その後、風の噂で、彼は出版社に勤めていると聞きました。
本が好きな若者だったので、彼には合っていたと思います。

彼が、今どこで何をしているかは分かりません。

彼が時々呟いていた
「我々を突き動かすものは何か?」
という言葉を、時々懐かしく思い出します。


おわり
関連記事
スポンサーサイト

category: 友人

tb: 0   cm: 2

コメント

考えさせられる言葉ですね。私も30半ば位から心の中では感じていましたが、気がつかないようにしていたように思います。

今40を過ぎて、会社を辞めようか毎日悩んでいます。こうして悩んでるうちに今年も一年が終わってしまう季節になりましたが。。。

とも #- | URL
2016/10/11 07:26 | edit

ともさん

コメントありがとうございます。
返信が長くなりましたので、記事にしました。

ニック #- | URL
2016/10/11 23:58 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://dourakumusuko102.blog.fc2.com/tb.php/846-b953c8a1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)